2月某日、舞台幕工事の“舞台裏”

こんにちは(* ^ – ^ *)

先日府内某所に緞帳の吊り直しに行って参りました。

舞台によっては緞帳が「第1緞帳(手前)」と「第2緞帳(奥)」の二段構えになっています。演目に合わせて緞帳を使い分ける為です。

今回は古い第1緞帳を処分して、第2緞帳を第1緞帳の位置に移すお仕事でした。

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まず、移設する第2緞帳を降ろします。

なかなかの重量とサイズですので、他の幕や機構に当たらないようにゆっくり降ろします。

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次は処分する第1緞帳を解体します。

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 降ろした第2緞帳を、第1緞帳が設置してあった位置に吊り上げます。

天井から吊るしている金属製のパイプに職人総出で緞帳を取り付けます。

上部には緞帳の落下防止の金具も取り付けます。

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年季の入った緞帳も、メンテナンスや補強をすることで安全性の高いものに生まれ変わります。

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大がかりに見える今回の工事ですが、職人が細部に亘って安全性や景観に対して様々な配慮を施しています。

このクラスの緞帳になると、月日が経ってもその価値はとても高いものです。

良い舞台幕を良い状態で残していくことも、我々の大切な使命です。

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